「そういえば、荒澤はもう買ったのか?」
「はい」
そういって織斑先生に見せた。そしたらワンピース水着『いいだろ』って返事が返ってきただけであった。なんか先生2人で買い物の付き添いなんて生まれて初めてだ!なんとかここは隙を見て逃げなくては…
先生たちも選んだようで試着室に…。これはチャンスだ!ここで逃げる隙を…
「ん?この声…」
織斑先生が試着室にてざわめいてる声に反応した。って何勝手に試着室開け…ってあれは…
「お、織斑君!?デュノアさん!?」
試着室で一夏とシャルロットの2人がいた。何してんだか、2人で試着室に入って…。その後、山田先生の説教が始まった。…あれ?これはチャンスじゃないのか!?この隙に…!
やったぜい!この隙に僕は試着室から離れ、脱走したのだった。これでトライエイジがーってあれ?あれは…
「ラウラ」
「む、拓斗か」

水着売り場にてラウラの姿があった。
「ラウラも水着買いに来たの?」
「うむ。だが、どの水着にしようか悩んでてな…。それでクラリッサに頼もうとするところだ」
クラリッサ…。ああ、以前ラウラが話してくれたドイツのIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」副隊長の人か。そして隊長がラウラ。でも、またなんでそんな人に水着の相談をするんだ…?
「こう見えてもクラリッサは 3点セット水着 日本文化の知識をとてもよく知っているんでな」
「へぇ、クラリッサさんって日本のことよく知ってるんだ」
これは初耳だ。ドイツ人とはいえ、日本文化を知ってるなんてこれはありがたいことだ。さっそくラウラはクラリッサさんに連絡を取っていた。そして2人の会話が続き…
『隊長は確かに豊満なボディで男性を籠絡というタイプではありません。ですが、そこで際物に逃げるようでは「気になるアイツ」には前に進めないのです!」
「な、ならどうすれば…」
『フッ。私に秘策があります』
…え?僕は思わず唖然としてしまった…。日本の文化って、アニメの知識ばかりじゃないか!てか、ラウラの前、一夏を嫁にするってそれはクラリッサさんの知識から得たの!?完全に日本の間違った文化の伝道者じゃん!
ピッ
「…拓斗、私はこれから水着を選ぶ」
「あの、だったらもう行っていいっすか?」
「だめだ!一夏の前に拓斗にちゃんと見てもらわねば!」
「えー…」
今度はラウラの付き添いかよ…。 水着2011 僕はどんだけお荷物扱いしなければならないんだ…。てか、そういうのは本命の人に見せるのが先じゃないのかな…?そんなこんなでラウラは水着を選んだ後、試着室で僕に披露した。
「ど、どうだ…?」
見てみるといつものラウラとは違いかわいらしい光景だった。さすがクラリッサさんというか…さすが間違った文化の伝道者というか…。
「うん、可愛いよ」
「そ、そうか!」
可愛いという言葉を受け、ラウラは満面な笑顔になった。あ…。いつもは冷静なラウラとはいえ、こんな可愛い一面もあるんだな…。まぁラウラも女の子だしね。
「それにするのかい?」
「ああ、これに決めた!」
満足そうに水着を買ったのだった。結局そのあと、トライエイジはできなかったけれど、ラウラの珍しい一面が見れてなんかほっとした一日だった。
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